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コラム
コンクリートトイレの耐久性が注目される理由や特徴・選び方を解説
公共施設のトイレ管理において、修繕や清掃の負担は大きな課題ではないでしょうか。
こうした状況から、一度設置すれば長期的に使える、耐久性の高いトイレへの関心が高まっています。
中でもコンクリート製のトイレは、耐久性の高さから有力な選択肢になります。
本記事では、コンクリートトイレが注目される理由から材質ならではの特徴、設置場所に応じた選び方を解説したので、今導入計画の参考にしてください。
コンクリートトイレの耐久性が注目される理由
公共施設のトイレ管理において、耐久性と維持管理の効率化は課題となっています。
ここでは、以下3つの観点からコンクリートトイレが注目される理由を解説します。
- 公共トイレの管理課題がメンテナンス負担を増大させている
- 浮いてるトイレより汎用性が高い
- 長期使用可能なトイレで管理コスト削減を目指す
コンクリートトイレは多くの公共施設で採用されており、千葉市では公園トイレの更新にプレキャストコンクリート造が標準構造として検討されています。
参考資料:千葉市公園管理課「公園トイレの快適化に向けた取組み」
公共トイレの管理課題がメンテナンス負担を増大させている
公共トイレは、不特定多数の利用により劣化しやすく、管理者のメンテナンス負担が増大しています。
不特定多数の利用に伴い、設備の劣化が管理者のメンテナンス負担を増大させています。
そのため、設備のひび割れや故障が頻繁に発生し、その都度修繕対応に追われることになりかねません。
清掃してもすぐに汚れてしまい、衛生環境の維持にも多大な労力がかかっており、管理業務全体の非効率化を招いてしまうのが現状です。
結果として、より堅牢で手のかからないトイレ設備へのニーズが高まっています。
浮いてるトイレより汎用性が高い
コンクリートトイレは、デザイン性の高い「浮いてるトイレ」と比較して汎用性に優れています。
浮いているトイレは、壁の内部に給排水設備や固定金具を埋め込むため、設置できる壁の構造が限られます。
また、大がかりな壁工事も必要です。
一方、コンクリートトイレは独立した構造物として設置が可能です。
そのため、壁の構造に左右されず、公園や駐車場、キャンプ場といった屋外の多様な場所に柔軟に対応できます。
この設置場所を選ばない汎用性の高さが、公共インフラとしての大きな利点です。
長期使用可能なトイレで管理コスト削減を目指す
コンクリートトイレは高い耐久性により、長期にわたって安定した使用が見込めます。
これにより、頻繁な修繕や交換にかかる費用を大幅に抑制可能です。
また、堅牢な構造はひび割れや破損による修繕頻度を抑え、長期的な運用コスト削減に寄与します。
初期の設置費用だけでなく、運用開始後の維持管理費、いわゆるライフサイクルコストを考慮すると、コンクリートトイレは経済的です。
この点が、多くの施設管理者から選ばれる大きな理由となっています。
コンクリートトイレの特徴や耐久性について
コンクリートトイレは、製造方法と構造に大きな特徴があり、製品の品質や耐久性に直接結びついています。
ここでは、コンクリートトイレの3つの特徴を解説します。
- プレキャストコンクリート製で工場生産される
- 品質管理された環境で製造される
- モルタル仕上げとコンクリート躯体の使い分けがある
これらの特徴を理解することで、製品への信頼性がより深まります。
プレキャストコンクリート製で工場生産される
コンクリートトイレはプレキャストコンクリート製で、あらかじめ工場で生産されます。
プレキャストコンクリートとは、現場でコンクリートを流し込むのではなく、管理された工場内で製造されたコンクリート部材のことです。
建物の壁や床、梁といったパーツを事前に作り、現場ではそれらを組み立てて設置します。この方式により、天候に左右されることなく計画的に生産を進めることが可能です。
この工場生産という点が、後述する品質の安定性や工期の短縮に大きく貢献しています。
現場での作業を最小限に抑えられるからです。
ただし、部材を現場で組み立てるため「接合部」の防水処理やシーリング材の経年劣化が、長期的な耐久性における課題となる場合があります 。
品質管理された環境で製造される
工場生産の大きな利点は、徹底した品質管理が可能になることです。
コンクリートの品質は材料の配合比率や、温度・湿度といった環境に大きく影響されます。
工場では、これらの条件が常に最適な状態に保たれた環境で製造が行われます。
そのため、現場打ちのコンクリートに比べて、品質のばらつきが少なくなるのがメリットです。
また、熟練した技術者が製造に携わることで、高い精度の製品を安定して供給できます。
この安定した品質こそが、コンクリートトイレの信頼性の源であり、長期的な耐久性を支えるものです。
モルタル仕上げとコンクリート躯体の使い分けがある
コンクリートトイレでは、用途に応じて材料が使い分けられています。
建物の骨格となる「躯体」には、強度と耐久性に優れたコンクリートが使用されます。
これは、砂利を含むことで高い圧縮強度を実現し、建物を支えるためです。
一方、壁の表面などの「仕上げ」には、モルタルや各種塗装などが用いられるほか、打ち放しコンクリートとしてそのまま利用される場合もあります。
モルタルは砂利を含まないため、表面をなめらかに仕上げることが可能です。
この特性を生かし、塗装やタイル張りの下地として使われます。
このように、構造的な強度が求められる部分と、美観や機能性が求められる部分で材料を使い分けることで、合理的かつ高品質な製品が作られています。
コンクリートトイレが長期使用に適している理由
コンクリートトイレの耐久性は、その材質や構造に由来する複数の要因によって支えられています。
ここでは、長期使用を可能にする理由を、以下4つの観点から掘り下げていきます。
- コンクリートの材質特性により長寿命が期待できる
- 塩害地域でも適切な対策で長期使用が可能
- RC構造の堅牢さ自体が劣化を抑制
- 外壁タイル張りでメンテナンス頻度を削減
それぞれ見ていきましょう。
コンクリートの材質特性により長寿命が期待できる
コンクリートという材質そのものが、長期的な使用に適した優れた特性を備えています。
とくに、鉄筋と組み合わせることで生まれる相乗効果は、建物の寿命を大きく左右します。
ここでは、長寿命を支えるおもな材質特性を、以下3つに分けて見ていきましょう。
- 適切な施工により鉄筋腐食を防止
- 堅牢な構造で地震に強い
- さまざまな気候条件に対応可能
これらが、コンクリート構造の基本的な耐久性の高さにつながっています。
適切な施工により鉄筋の腐食を防止
コンクリートはアルカリ性の性質を持ち、内部の鉄筋を錆から守る役割を果たします。
鉄筋が錆びると膨張し、コンクリートにひび割れを生じさせる原因となります。
そのため、鉄筋を十分に覆う厚さ(かぶり厚さ)を確保することが肝要です。
工場で生産されるプレキャストコンクリートは、このかぶり厚さが正確に管理されています。
これにより、鉄筋の腐食を長期間にわたって防ぎ、構造体としての強度を維持できます。
堅牢な構造で地震に強い
コンクリートは圧縮される力に強く、鉄筋は引っ張られる力に強いという特性があります。
この2つを組み合わせた鉄筋コンクリート(RC)構造は高い耐震性を持つ堅牢な構造となります。
特定の設計(じん性型設計)により、地震の揺れのような複雑な力に対して、変形性能に期待する設計を行うことも可能です。
公共施設として、災害時にも機能を維持することが求められるトイレにとって、この高い耐震性は不可欠な性能といえます。
さまざまな気候条件に対応可能
コンクリートは、夏の厳しい日差しや冬の凍結など、さまざまな気候の変化に対して高い耐久性を持ちます。
また、材料そのものが燃えにくい耐火性も備えているため、万が一の火災時にも構造体が残りやすいという利点があります。
このように、一年を通して多様な自然環境にさらされる屋外トイレにとって、コンクリートは信頼性の高い建材です。
ただし、冬の凍結による「凍結融解」によってひび割れが生じる可能性はあるため、留意が必要です。
塩害地域でも適切な対策で長期使用が可能
沿岸部などでは、潮風に含まれる塩分がコンクリート内部に侵入し、鉄筋の腐食を早める「塩害」が問題となります。
しかし、コンクリートトイレは適切な対策を施すことで、塩害地域でも長期的な使用が可能です。
具体的には、鉄筋自体に防錆処理(エポキシ樹脂塗装鉄筋など)を施したり、表面を保護する特殊な塗装を行ったりする方法です。
これらの対策は、品質管理の行き届いた工場生産だからこそ確実に実施できます。
立地条件に合わせた最適な塩害対策を選ぶことで、厳しい環境下でも建物の寿命を延ばせます。
RC構造の堅牢さ自体が劣化を抑制
鉄筋コンクリート(RC)構造が持つ物理的な堅牢さは、それ自体が劣化の進行を抑制する効果を持ちます。コンクリートは密度が高く堅牢であるため、劣化因子(塩分や二酸化炭素など)の侵入を抑制し、長期的な耐久性維持に寄与するためです。
これにより、不特定多数が利用する公共トイレ特有の、頻繁な使用による損耗を最小限に抑えます。
建物全体の剛性が高いため、振動や衝撃による影響を受けにくいです。
結果として、建具の歪みや設備のズレといった細かな不具合が発生しにくくなります。
この構造的な強さが、日々の細かな劣化の蓄積を防ぎ、メンテナンスの手間を減らせます。
外壁タイル張りでメンテナンス頻度を削減
コンクリートトイレの外壁をタイル張りにすることで、メンテナンスの頻度を大幅に削減できます。
タイルは陶磁器と同様に硬く、吸水率が低いため、雨や汚れに強いのが特徴です。
塗装仕上げの場合、紫外線や風雨によって経年劣化し、定期的な塗り替えを要します。
しかし、タイルは色褪せや変質がほとんどなく、長期間にわたって美しい外観を保ちます。
汚れが付着しても、水洗いで簡単に落とせる場合が多いです。
このメンテナンス性の高さが、長期的な維持管理コストの削減に直結します。
美観と機能性を両立させる、効果的な選択肢といえるでしょう。
コンクリートトイレで実現する景観との調和
公共トイレは衛生設備としての機能だけでなく、周辺の景観と調和するデザイン性も大切です。
コンクリートトイレは無骨なイメージとは異なり、高いデザインの自由度を誇ります。
ここでは、景観との調和を実現する4つの特長を説明します。
- 和風デザインから現代的デザインまで対応
- 外壁タイル張りで美観を長期保持
- 公園や観光地の景観を損なわない設計が可能
- オーダーメイドで地域特性に合わせた外観を実現
これにより、機能性とデザイン性を両立したトイレの設置が実現します。
和風デザインから現代的デザインまで対応
コンクリートトイレは、外壁の仕上げ方を工夫することで、多様なデザインに対応できます。
たとえば、歴史的な街並みや日本庭園には、瓦屋根や木目調のデザインを取り入れた和風の外観が馴染みます。
一方で、近代的な都市公園や広場では、シンプルで洗練された現代的なデザインが求められるでしょう。
コンクリートの躯体にタイルや塗装、化粧パネルなどさまざまな仕上げ材を組み合わせることで、こうした幅広い要望に応えることが可能です。
設置場所のコンセプトや雰囲気に合わせて、最適なデザインを選べるのが大きな魅力です。
外壁タイル張りで美観を長期保持
外壁をタイル張りにすることは、美しい景観を長期間保つうえで効果的です。
タイルは紫外線による色褪せや変質がほとんどなく、雨風にも強い耐久性を持ちます。
そのため、塗装仕上げのように定期的な塗り替えメンテナンスが必要ありません。
汚れが付着しにくいという特性もあり、清掃の手間を軽減できる点も魅力です。
美しい外観は、施設のイメージ向上にも直接つながります。
タイル仕上げは、長期的な視点で見れば、美観の維持とメンテナンスコストの削減を両立する賢明な選択といえるでしょう。
公園や観光地の景観を損なわない設計が可能
多くの人が訪れる公園や観光地では、トイレが景観を損なわないよう配慮が求められます。コンクリートトイレは、形状や色彩を工夫することで、周囲の自然や景観に溶け込むような設計が可能です。
たとえば、アースカラーを基調としたり、屋根の形状を周囲の建物と合わせたりできます。また、壁面に地域の特色あるデザインを取り入れることも1つの方法です。
機能的な設備でありながら、その存在が悪目立ちすることなく、訪れる人が心地よく過ごせる空間作りに貢献します。
景観への配慮は、施設の価値を高めるうえで欠かせません。
オーダーメイドで地域特性に合わせた外観を実現
コンクリートトイレは、オーダーメイドで設計することで、その土地ならではの特性を反映した外観を実現できます。
地域の歴史や文化、シンボルなどをデザインに取り入れることで、トイレ自体が地域の一部としての意味を持つようになります。
たとえば、城下町であれば武家屋敷風の外観にしたり、港町であればレンガ倉庫をモチーフにしたりすることも可能です。
このようなオーダーメイド対応は、地域住民の愛着を育むとともに、観光客にとっても魅力的なものとなり得ます。
規格品では表現できない、その場所だけの特別なトイレを作れるのが、コンクリートトイレの大きな強みです。
公共施設のコンクリートトイレに求められる機能
今日の公共トイレには、誰もが安全かつ快適に利用できるユニバーサルデザインの視点が不可欠です。
耐久性やデザイン性に加え、多様な利用者に対応する機能性が求められています。
ここでは、公共トイレに必須とされる機能を4つ紹介します。
- 車椅子利用者に配慮した広さと動線
- L字型手すりや背もたれなど必要な設備
- オストメイト対応設備の設置
- 多目的シートやベビーチェアで多様なニーズに対応
詳しく見ていきましょう。
車椅子利用者に配慮した広さと動線
バリアフリー対応の基本は、車椅子利用者がスムーズに移動し、方向転換できる空間を確保することです。
そのためには、出入口の幅を広く取り、段差をなくす必要があります。
室内では、車椅子が回転できるだけの直径を持つスペースが求められます。
また、便器へのアプローチや洗面台への移動がしやすいように、設備配置を工夫した動線計画も肝心です。
コンクリートトイレはその堅牢な構造により、バリアフリー法などの基準を満たす広さや動線を確保し、必要な設備を頑丈に取り付けることが可能です。
オーダーメイドや現場施工のコンクリート構造(RC造など)では、設計の自由度を高く保てます。
利用者の安全と快適性を第一に考えた空間設計が叶います。
L字型手すりや背もたれなど必要な設備
立ち座りの動作を補助する手すりは、多目的トイレに不可欠な設備です。
とくに便器の横に設置するL字型手すりは、縦の部分で体を支え、横の部分で座った姿勢を安定させる役割を果たします。
便器の後ろに背もたれを設置することで、利用者はより安定した姿勢で用を足せます。
これらの設備は、利用者の体重を支える必要があるため、頑丈な壁への取り付けが必須です。
堅牢なコンクリートの壁は、こうした設備の固定に適しており、長期間にわたって安全な利用環境を提供します。
オストメイト対応設備の設置
オストメイトとは、病気や事故などにより人工肛門や人工膀胱を造設した方のことです。
オストメイト対応トイレには、排泄物を処理するための「汚物流し」や、腹部を洗浄できるシャワー設備が設置されます。
これらの設備は、プライバシーに配慮された空間で、誰もが気兼ねなく利用できる環境を整えるうえで欠かせないものです。
公共施設管理者には、多様な体の状態にある人々への配慮が求められています。
コンクリートトイレは、こうした専用設備の設置にも柔軟に対応可能です。
給排水計画を含めて設計することで、すべての人が安心して利用できるトイレを実現します。
多目的シートやベビーチェアで多様なニーズに対応
公共トイレは、高齢者や障がいを持つ方だけでなく、子ども連れの利用者などさまざまな人々が利用します。
着替えやおむつ交換、介助などに使える大型の「多目的シート」は、多くの場面で役立つ設備です。
保護者が用を足す間、乳幼児を安全に座らせておける「ベビーチェア」も必須のアイテムです。
多様な利用者のニーズに応えるのは、施設の評価を高めることにもつながります。
幅広い人々を受け入れる、包括的な環境作りに貢献できます。
【設置場所別】最適なコンクリートトイレの選び方
コンクリートトイレを導入する際は、設置場所の環境や利用者の特性を考慮することが肝心です。
場所に応じた最適な仕様を選ぶことで、トイレの価値を最大限に高められます。
ここでは、設置場所ごとの選び方を4つのケースに分けて整理しました。
- 公園や学校では耐久性と安全性を重視する
- キャンプ場や別荘地では景観調和を考慮する
- 駐車場やゴルフ場では利用頻度に応じた仕様を選ぶ
- 海水浴場や離島では塩害対策が重要になる
それぞれ見ていきましょう。
公園や学校では耐久性と安全性を重視する
子どもからお年寄りまで不特定多数が利用する公園や学校では、何よりもまず耐久性と安全性が求められます。
頻繁な使用に耐える堅牢な構造はもちろん、心ない破壊行為にも強いことが大切です。
そのため、破壊行為対策仕様の建具や設備を選ぶとよいでしょう。
利用者の安全を確保するため、防犯カメラの設置スペースや、夜間でも安心して使える照明計画も考慮すべき点です。
加えて、地面の凹凸をなくし、滑りにくい床材を選ぶといった配慮も欠かせません。
誰もが安心して利用できる環境作りがもっとも優先されるべき場所です。
キャンプ場や別荘地では景観の調和を考慮する
豊かな自然環境に囲まれたキャンプ場や別荘地では、トイレが周囲の景観に溶け込むデザインであることが大切です。
コンクリートの無機質な印象を和らげるため、外壁に木目調や石積調の仕上げ材を用いるとよいでしょう。
屋根の形状を山小屋風にしたり、アースカラーで全体を統一したりする工夫も効果的です。
トイレが悪目立ちすることなく、自然の中で過ごす心地よい時間を妨げない配慮が求められます。
耐久性という基本性能を確保しつつ、その土地の雰囲気を壊さないデザインを選ぶことが、施設全体の価値を高めることにつながります。
駐車場やゴルフ場では利用頻度に応じた仕様を選ぶ
広大な敷地を持つ駐車場やゴルフ場では、利用者の動線と利用頻度を考慮した配置と仕様が有効です。
とくに利用が集中するクラブハウス周辺や駐車場の出入口付近では、複数のブースを備えた大型のトイレが必要になる場合があります。
一方で、コースの途中や駐車場の奥など、利用頻度が低い場所には、コンパクトな単独タイプのトイレが適しています。
このように、場所ごとの利用状況を予測し、規模や設備を最適化することが、コストの無駄をなくすポイントです。
限られた予算内で、最大の効果を発揮する計画を立てましょう。
海水浴場や離島では塩害対策が重要になる
潮風に常にさらされる海水浴場や離島では、塩害対策がトイレの寿命を大きく左右します。
塩分は金属部品の腐食を促進させるため、ドアノブや蝶番といった金物には、錆びにくいステンレス製や樹脂製のものを選ぶことが不可欠です。
コンクリート躯体自体も、塩分の侵入を防ぐための対策が求められます。
高密度のコンクリートを使用したり、表面に保護塗装を施したりといった特別な仕様を検討すべきでしょう。
厳しい環境下でも長期間にわたって機能を維持するためには、設計段階での適切な塩害対策が肝要です。
まとめ:コンクリートトイレの耐久性に不安がある場合はH.O.C株式会社まで
公共施設のトイレ選定は、耐久性や機能性、景観調和など多くの要素を総合的に判断する必要があります。とくに長期的な視点での検討が、施設管理の効率化とコスト削減につながります。
コンクリートトイレの導入を検討される際は、設置場所の環境条件や利用者のニーズを詳細に分析し、最適な仕様を選定しましょう。
H.O.C株式会社では、パブリックスペースに豊かなモノを提供することを理念に、世界に1つだけのコンクリート製品を製作しています。
お客様の想いを形にし、地域に愛される施設作りをお手伝いいたします。
コンクリートトイレの耐久性や仕様についてお悩みがございましたら、ぜひH.O.C株式会社までお問い合わせください。