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コラム
公共トイレを設計する際は、利用者が安全で快適に使えることが最優先です。
個室や多目的トイレ、洗面台の寸法は、建築基準法やバリアフリー法などの法令で定められており、施設の種類によって違いがあります。
本記事では、法令で定められた寸法や基準、実務で押さえるべき設計のコツまで、現場で役立つ情報を分かりやすく解説します。
平面図作成のポイントも分かるため、トイレの設置や改修を考えている方は、最後までお読みください。
公共トイレの寸法|基礎知識
公共トイレを設計する際は、まず各部分の推奨寸法を理解することが基本です。
個室ブースや多目的トイレなどには「標準値」と「最小値」があり、違いを知ることで快適で安全な空間作りにつながります。
ポイントは次の3つです。
- 個室ブースの推奨寸法
- 多目的トイレの推奨寸法
- 手洗い場(洗面台)の推奨寸法
各項目を見ていきましょう。
▼公共トイレについて詳しく知りたい方はこちら
公共トイレ工事における建築工法とユニット工法の違い
個室ブースの推奨寸法
個室ブースは、以下の寸法から、快適性を重視して設計しましょう。
| 幅 | 85~95cm(最小80cm) |
| 奥行 | 150~160cm(女子トイレは荷物スペースを考え160cm以上推奨) |
| ドア幅 | 最低60cm、現場実務では80cm以上が望ましい(車いすや介助対応に便利) |
女子トイレの場合は、荷物置きスペースや立ち上がりに必要な余裕を考慮することがポイントです。
男子トイレでも同様に、十分な空間があると利用者の満足度が高まります。
ドア幅を80cm以上を確保すると、車いす利用者や介助が必要な方にも対応しやすいでしょう。
参照:e-GOV法令検索「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」
参照:厚生労働省「バリアフリー法(建築物分野に限る)の概要」
多目的トイレの推奨寸法
多目的トイレは、車いす利用者や介助者が快適に使える広さが必須です。
| 最小寸法 | 幅180×奥行180cm |
|---|---|
| 推奨寸法 | 幅200×奥行200cm以上 |
| 回転スペース | 直径150cm以上 |
座位変換型(リクライニング式)の電動車いすを使用する場合は、さらに大きなスペースが求められます。
多目的トイレには、便器の横に多くの機能を集約する必要があります。
- 介助者用スペース
- 手すり
- 洗面台
- オストメイト対応設備
そのため、適切な寸法計画が必要です。
参照:国土交通省「第6章 施設・設備に関する計画資料」
参照:群馬県「【都市施設編・公共交通機関の施設】8-3車いす使用者用トイレの構造」
手洗い場(洗面台)の推奨寸法
手洗い場は幅60〜90cm、高さ75〜80cm、奥行55〜60cmが目安です。
手洗い場を複数台設置する場合は、以下を目安に確保すると混雑しにくくなります。
- 1台あたり幅:最低60cm
- 台同士の間隔:最低60cm
子ども用や車いす対応を考慮する場合、高さを調整した別台設置が便利です。
車いす対応の場合、洗面台下に床上65cm以上の空きスペースを作ると、車いす利用者も使いやすくなります。
参照:国土交通省「第6章 施設・設備に関する計画資料」
参照:東京都福祉局「⑩便所(トイレ)」
参照:大阪府「大阪府福祉のまちづくり条例ガイドライン」
法令・ガイドラインで定められた寸法基準
トイレの寸法設計は、法律や自治体のガイドラインに基づいています。
- 建築基準法・国交省のガイドラインによる寸法の要件での最低寸法
- バリアフリー法の寸法要件
上記2つを分かりやすく解説します。
建築基準法・国交省のガイドラインによる寸法の要件での最低寸法
建築基準法第31条では、トイレを水洗式とすることなど、基本的な設置要件が定められています。
また、国交省のガイドラインでは、高齢者・障害者配慮として、車椅子使用者用便房の寸法や、出入口に段差を設けない床などの配慮事項が提示されています。
おもなポイントは、次のとおりです。
| 区分 | 要件 |
| 出入口まわり |
|
| 車いす用トイレ | 男女共用1基以上が望ましい |
| 車いす用トイレ寸法(正面配置) |
|
| 車いす用トイレ寸法(側面配置) |
|
| 出入口寸法 | 80cm以上 |
| 設備配置 |
|
上記を満たすことで、誰もが安心して使える公共トイレを実現できるでしょう。
参照:e-GOV法令検索「建築基準法」
参照:国土交通省「第6章 施設・設備に関する計画資料」
バリアフリー法の寸法要件
バリアフリー法は、高齢者や障害者が安心して生活できる環境作りが目的です。
公共トイレでは、以下が最低限の基準(建築物移動等円滑化基準)に定められています。
| 項目 | 基準・推奨内容 |
| 車いす対応トイレ | 各階1台以上/建物全体で最低1台 |
| トイレ内寸法 | 200cm × 200cm以上 |
| オストメイト便房 | 各階1台以上 |
| 低リップ小便器 | 各階1台以上 |
| 出入口幅 | 80cm以上(推奨90cm) |
| 段差 | なし |
| ドア | 開閉しやすい仕様 |
| 廊下幅 | 約1,400mm(車いす同士がすれ違える幅) |
設計の際は最低基準に加え、誘導基準も考慮すると、より快適で安全なトイレ空間が実現できます。
参照:e-GOV法令検索「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー法)」
参照:国土交通省「バリアフリー法の概要について(建築物関連)」
施設ごとに異なるトイレ寸法基準
公共トイレの寸法は法律で基準が決まっています。
しかし施設の種類や利用者によって、時に柔軟に設計する場合もあります。
- 商業施設
- 学校・公共施設
- 駅舎
各施設の特性を詳しく見ていきましょう。
商業施設
商業施設のトイレは、短時間で多くの利用者が出入りするため、混雑に対応できる設計が求められます。
- 個室:幅100cm以上、奥行160cm以上を推奨
- 通路幅:120cm以上を確保
- 多目的トイレ:200cm × 200cm以上の広さを確保
- オストメイト対応設備やベビーチェア、フィッティングボード(おむつ交換台)の設置を検討
- 女性用トイレ:パウダースペースや荷物置きスペース設置を検討
- 洗面台の数は多めに配置
上記の寸法であれば、ベビーカーや荷物を持った利用者も快適に移動しやすいでしょう。
学校・公共施設
学校のトイレは、児童・生徒の身体発達段階に合わせた設計が必要です。
- 個室幅85〜95cm、奥行1,600mmが基本
- 手洗い場の高さも子ども向け(55〜65cm)と成人向け(75〜80cm)の2種類を用意
公共施設では、高齢者・障害者の利用を想定した安全設計が中心になり、以下の対応が優先されます。
- 手すりの設置高さ(床から70〜80cm)
- 出入口の段差解消
- 十分なスペース確保
多目的トイレは200cm×200cm以上とし、介助スペースや荷物置きスペースを含めた平面計画が必要です。
駅舎
駅舎のトイレは、バリアフリー対応が厳しく求められる施設です。
トイレの案内表示は見やすい位置への設置が基準化されています。
- 個室:幅100cm以上、奥行180cm以上、通路幅は120〜140cmが一般的
- 多目的トイレ:220×220cm以上
オストメイト設備や子ども用トイレなど、利用者が安全・快適に移動できる設計が求められます。
電動車いすの利用も想定しておくとよいでしょう。
参照:国土交通省「公共交通機関の旅客施設に関する移動等円滑化整備ガイドライン」
バリアフリー対応トイレの寸法要件
バリアフリー対応トイレの設計では、車いす利用者や介助が必要な高齢者など、さまざまな利用者のニーズへの対応が求められます。
- 車いす対応の場合
- 多目的トイレの場合
それぞれ解説します。
車いす対応の場合
車いす対応トイレは、利用者が方向転換できる広さの確保が最優先です。
標準寸法は、200×200cm(直径150cmの円が内接)程度の広さが求められます。
便器横には介助者用スペースを確保し、手すりは利用者に合わせて片側・両側に設置します。
洗面台は車いすでアクセスできる高さに調整し、出入口は段差なしで、自動ドアや引き戸が理想です。
- 回転スペース:直径150cm以上
- 手すりの高さ:65~70cm程度
- 洗面台の高さ:床上65〜75cm程度
- 出入口:段差なし、自動ドアまたは引き戸
安全で快適な利用には、十分なスペースと手すり配置が不可欠です。
参照:国土交通省「第6章 施設・設備に関する計画資料」
参照:大阪府「大阪府福祉のまちづくり条例ガイドライン」
多目的トイレの場合
多目的トイレは、車いす利用者のほかオストメイトや乳幼児連れにも対応するため、複数の設備を集約する必要があります。
基本寸法は最小200cm×200cm、標準は200cm×220cm以上(標準寸法は施設条件に応じるため目安)です。
設備は、動線を意識して配置します。
- 便器前に介助スペースを確保
- 便器横に手すりや洗面台をL字型に配置
オストメイト対応設備(汚物流し、パウチ用鏡、荷物置き棚)は目立たない位置に配置しましょう。
ベビーチェアやおむつ台は親子が近くで確認できる位置が安心です。
多目的利用者全員が快適で安全に使える設計がポイントです。
参照:国土交通省「第6章 施設・設備に関する計画資料」
公共トイレ平面図の書き方のコツ
公共トイレの平面図を作るときは、寸法や設備の配置を現実の空間に落とし込むことが大切です。
以下で示す細かい寸法や配置のポイントを押さえると、施工の精度が上がり、利用者の快適さにもつながります。
- ドア幅の寸法
- 通路幅の寸法
- 便器と洗面台の寸法
- 手すりと設備の表記
1つずつ見ていきましょう。
ドア幅の寸法
ドア幅は、利用者のスムーズな出入りと安全性に直結します。
最小基準は60cm、実務では70cm以上、車いす対応の場合は80cm以上を確保しましょう。
ドアの開き方は、外開き・内開き・引き戸の3種類です。以下の特徴を考慮します。
- 外開きドア:室内スペースを広く使える一方、外側の廊下スペースを圧迫する場合も
- 内開きドア:廊下を有効活用でき、室内の奥行は余裕が必要
- 引き戸・自動ドア:車いす利用者や緊急時の救出に有利
図面では、ドアの開き方向と有効幅寸法を明記すると安全で使いやすいトイレになります。
参照:国土交通省「第6章 施設・設備に関する計画資料」
通路幅の寸法
通路幅は、混雑時の動線と安全性に影響します。
最小基準は80cmです。
快適性を重視する場合は120cm以上、駅舎など高流動施設では広めに180cm以上を確保するのが一般的です。
複数利用者が相互にすれ違える幅を確保すれば、高齢者や体が不自由な方も安心して利用できます。
また、ベビーカーを使った親子連れの動線も考慮し、カーブ部分では幅を広げることも配慮の1つです。
図面では数字を記入するだけでなく、利用者が移動する軌跡(ダイアグラム)を描き、見やすくまとめましょう。
参照:東京都福祉局「⑩便所(トイレ)」
参照:愛知県「人街条例届出等Q&A 7 便所 8 駐車場 9視覚障害者誘導用ブロック 10カウンター等」
便器と洗面台の寸法
便器と洗面台の配置は、トイレ全体の使いやすさを決める要素です。
とくに、便器前方のスペース(最低90cm)を確保すると立ち座りがしやすくなります。
また、洗面台は便器から距離を置き、手を洗う際に混雑しない位置に配置することが基本です。
洗面台の奥行(標準50〜60cm)と高さ(標準75〜80cm)を正確に図面に記載し、施工誤差を減らします。
さらに、複数台の洗面台を並べる場合は、台同士の間隔を最低60cm以上確保しましょう。
各台の給水・排水位置も正確に記載することが大切です。
参照:国土交通省「第6章 施設・設備に関する計画資料」
手すりと設備の表記
手すりの設置位置は、利用者の安全性につながります。
図面には、手すりの取付け高さ(床から70〜85cm、車いす対応は65〜70cm)や長さ、素材を明記しましょう。
手すり設置のポイントは、以下のとおりです。
- 便器横:移乗動作を支えるため、便座の高さに合わせてL字またはU字の形状に
- 洗面台周辺:利用者が掴みやすい位置・高さ・形状に
以下の設備も図面上で位置と寸法を明記すると、施工精度と利用者の安全性が向上します。
- オストメイト対応の汚物流し
- ベビーチェア
- フィッティングボード
非接触型水栓やペーパータオルディスペンサーの位置も、手すりから手の届きやすい配置を心がけましょう。
参照:国土交通省「第6章 施設・設備に関する計画資料」
公共トイレの寸法|CADデータと図面の活用法
平面図を効率的に作るには、メーカー公式のCADデータ活用がおすすめです。
ポイントは次の2つです。
- 公式CADデータで正確に寸法設計する
- 平面図に設備位置を明確に反映する
作業時間を短縮し、施工ミスを防ぎましょう。
公式CADデータで正確に寸法設計する
TOTO、LIXIL などの主要メーカーは、便器・洗面台・手すりなどのCADデータを無料提供しています。
DWGやDXF、PDF形式など複数の形式から設計ソフトに合うものを選べます。
最新の公式データを使うことのメリットは、以下のとおりです。
- 実際の商品寸法に基づいた正確な図面を作成できる
- 旧型と新型の寸法差による、施工時のズレを防げる
- 各社の公式データを並べれば、複数メーカー製品の比較検討もスムーズにできる
データの更新日を確認し、常に最新版を使うことが大切です。
参照:TOTO「CADデータダウンロード」
参照:LIXIL「CAD・BIMデータ」
平面図に設備位置を明確に反映する
CADデータによる図面作成では、利用者の動線も意識して便器や手すり、照明の位置を分かりやすく記載しましょう。
レイアウト図と断面図を組み合わせるのがおすすめです。
設備の配置を図面に落とし込む際は、以下も同時に反映すると施工精度が上がります。
- 給排水の配管位置
- コンセント位置(配線)
- 換気口の位置
改修工事では、既存の配管位置との干渉を避けるため、詳しく記載しなければなりません。
設備ごとに色分けしたり、注釈と寸法線をバランスよく配置すれば、見やすく実践的な図面が完成します。
公式CADデータと丁寧な設備配置で、正確かつ見やすい公共トイレ図面を作成しましょう。
公共トイレの寸法設計で失敗を回避するには
トイレ設計では、最小寸法だけで判断すると利用者に圧迫感が生まれ、施工後にトラブルが発生しやすくなります。
以下2点を意識するだけで、設計段階での確認漏れを大幅に減らせるでしょう。
- 最小寸法だけでは設計しない
- 男子トイレ小便器の間隔に留意する
利用者視点を想定し、設計することが大切です。
最小寸法だけでは設計しない
最小寸法はあくまで「下限」であり、利用者が圧迫感をおぼえたり、混雑時に機能が低下したりする可能性があります。
設計では、標準寸法(推奨値)を基準に、施設の特性や利用者層に応じて余裕を加えましょう。
個室幅が80cmでは、体格の大きな利用者や身体障害者の利用時に支障が生じることもあります。
CADソフトで事前に3Dシミュレーションを行い、利用者の動作がスムーズに行えるかを検証する方法もおすすめです。
男子トイレ小便器の間隔に留意する
男子トイレの小便器配置でよくある失敗は、間隔が狭すぎることです。
狭すぎるとプライバシーや快適性が低下します。
標準的には小便器同士の間隔を最低75〜90cm離しましょう。
隣同士の利用者がプライバシーを保てる配置が求められます。
また、小便器の前に十分な足踏みスペースを確保することも、快適性と衛生性の向上につながります。
利用者の快適性やプライバシーを想定した設計が、トラブルを未然に防ぐポイントです。
参照:TOTO「Q&A」
寸法データを活用した公共トイレの選び方
寸法の基準を理解したら、次は製品選定や改修計画に落とし込みましょう。
利用者の満足度とコスト最適化の両立を図るには、寸法データをどう活用するかが大切です。
- 利用者満足度で選ぶ
- 改修・リニューアル時のコスト最適化で選ぶ
上記2つのポイントで、適切な判断をしましょう。
▼公共トイレについて詳しく知りたい方はこちら
公共トイレの維持管理費はどれくらい?おもな費用項目や削減方法も解説
利用者満足度で選ぶ
実際の利用者アンケートから、以下のポイントが満足度に大きく影響することが明らかになっています。
- 個室の広さ:100cm×180cm以上が理想的(90×160cm以下だと圧迫感を感じるため)
- ドア幅:80cm以上あると、車いす利用者や介助が必要な方の出入りがスムーズに
- 通路幅:理想は120cm~150cm以上(混雑時の不快感が大きく減少)
- 手洗い場:利用者100人あたり2台以上の配置が目安
こうした視点で設計すると評判や利用率向上につながります。
参照:「公共トイレの寸法の基礎から最新設計基準まで完全ガイド【個室・多目的・平面図対応】」
改修・リニューアル時のコスト最適化で選ぶ
既存建物のトイレ改修では、現況寸法と法令基準のギャップを埋める工夫が求められます。
完全に寸法の法令基準を満たせない場合でも、部分的な改善によって利用者満足度の向上につながります。
- ドア幅の拡張:既存枠を活かしながら、内側の仕切りを減らして有効幅を確保
- 通路幅の工夫:ドアを引き戸に変更し、廊下スペースを有効活用
- 手洗い場の再配置:限られたスペース内で台数を増やしたり、壁掛けタイプに変更して床面積を節約したりする
- 段差解消:スロープの傾斜勾配を5%に設定し、安全性と利用可能性を両立
寸法基準を十分に理解したうえ、現場の制約条件とのバランスをとることがコスト最適化のコツです。
参照:東京都福祉局「⑩便所(トイレ)」
公共トイレ寸法についてよくある質問(FAQ)
公共トイレ寸法についてよくある質問をまとめ、代表的な質問を厳選しました。
確認し、設計時の迷いを解消しましょう。
- 公衆トイレの通路の寸法は?
- TOTOの車いすトイレの寸法は?
順に見ていきましょう。
Q. 公衆トイレの通路の寸法は?
A. 一般的なトイレ利用であれば出入口の幅は最低80cm、車いす利用者と通常の歩行者がすれ違う場合は最低120cmが目安です。
自治体の中には、車いす使用者用トイレへの通路幅を最低140cm以上定めているところも。
施設の必要性に応じて、設計基準は異なります。
参照:東京都福祉局「⑩便所(トイレ)」
参照:群馬県「【都市施設編・公共交通機関の施設】8-3車いす使用者用トイレの構造」
Q. TOTOの車いすトイレの寸法は?
A. TOTOの車いすトイレ(コンパクト・バリアフリートイレパック:UADA系)の寸法は、以下のとおりです。
| 条件 | 必要空間寸法 | 追加要件 |
| 汚物流しなし | 150cm × 190cm | ― |
| 汚物流しあり | 170cm × 190cm | ― |
| 座位変換型 電動車いす対応(UADC系) | 220cm × 223cm | 直径180cm以上の回転スペース |
設置基準はバリアフリー法に準拠しており、設計指針はガイドラインで確認できます。
参照:TOTO「コンパクト・バリアフリートイレパック」
まとめ:公共トイレ寸法は施設ニーズと法基準の両立が鍵
公共トイレの寸法設計は、法令基準の遵守と利用者の快適性・安全性のバランスをとる必要があります。
公共トイレの寸法を正しく理解し、施設の特性に応じた設計を行うことで、利用者に満足されるトイレ空間が実現できるでしょう。
H.O.C株式会社では、以下、さまざまな施設ニーズに対応可能な製品をラインアップしています。
寸法設計から製品選定、施工後のメンテナンスまで、トイレ整備に関する課題をトータルでサポート可能です。
公共トイレの設計・改修をご検討の際は、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。
最適なプランをご提案いたします。
この記事の監修者
西岡 良祐
H.O.C株式会社 福岡営業本部 主任
