COLUMN
コラム
工場の設備が古くなり、トイレの改修を検討している担当者の方も多いのではないでしょうか?
従業員が毎日使う場所だからこそ、清潔で快適な環境を整えることは、企業としての責務といえます。
しかし、通常のリフォームでは工期が長く、業務への影響が懸念されることも少なくありません。
そこでおすすめなのが、短期間での施工が可能なユニットトイレへの改修です。
本記事では、ユニットトイレの特徴や導入メリット、費用の目安を解説します。
ぜひ貴社の環境改善にお役立てください。
ユニットトイレとはどのような製品か
ユニットトイレは、あらかじめ工場で製造された部材を現場で組み立てるトイレのことを指します。
従来の現場施工型とは異なり、完成度の高い製品を設置するため、さまざまな利点があります。
ユニットトイレの特徴は、以下の3つです。
- 工場や屋外に設置する独立型の建屋
- 建物内の個室に設置するシステムトイレ
- プレハブ工法により工場で製造される製品
それぞれ見ていきましょう。
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工場や屋外に設置する独立型の建屋
屋外向けのユニットトイレは、建屋そのものが独立した構造物として設計されています。
公園や工場の敷地内など、建物から離れた場所に設置されるケースが多く、耐久性や耐候性に優れているのが特徴です。
外壁や屋根があらかじめ組み込まれた状態で出荷されるため、現場での作業は最小限で済みます。
常設としての高い耐久性を持ちながら、移設が可能なため災害時の仮設用としても活用されるなど、用途は多岐にわたります。
設置場所の自由度が高く、既存の建物を傷つけずに増設できる点は、大きな魅力といえるでしょう。
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建物内の個室に設置するシステムトイレ
室内向けのユニットトイレは、オフィスビルや商業施設などの建物内で使用される製品です。
壁パネルや床、便器などがシステム化されており、既存の空間に合わせて効率よく配置できます。
乾式工法を採用しているため、水を使いコンクリートを乾かす湿式工法に比べて施工がスムーズです。
また、配管スペースがパネル内に隠れる設計になっており、見た目がすっきりとして清掃もしやすくなります。
限られたスペースを有効活用しながら、清潔感のある空間を実現できるのがこのタイプの強みです。
プレハブ工法により工場で製造される製品
ユニットトイレの最大の特徴は、主要な部材を工場の管理された環境下で製造する、プレハブ工法にあります。
壁や天井、床などのパーツを工場で生産し、現場ではそれらを組み立てるだけで完成します。
天候に左右されずに製造できるため、品質のばらつきが少ないのが利点です。
現場での廃材がほとんど出ないため、環境への負荷も軽減できます。
安定した品質のトイレを迅速に導入したい場合、この工法で作られた製品は合理的な選択肢となります。
法人がユニットトイレへ改修するメリット
企業がトイレ改修を行う際、業務への支障を最小限に抑えることは重要です。
ユニットトイレはその構造上、従来の工法にはない、以下のようなメリットがあります。
- 現地での作業工程を減らし工期を短縮できる
- 工場生産のため品質が安定し耐久性に優れる
- 衛生的な環境整備で従業員満足度を向上させる
詳しく見ていきましょう。
現地での作業工程を減らし工期を短縮できる
ユニットトイレへの改修における最大のメリットは、圧倒的な工期の短さです。
従来工法では大工工事や内装工事、設備工事などが順次行われるため、完成までに数週間を要することもありました。
一方、ユニット工法では工場で大半の工程を済ませてから搬入するため、現場での据え付けはわずか1日から数日で完了します。
工事期間中のトイレ使用不可による業務停滞や、仮設トイレのレンタル費用を抑えられる点は、企業にとって大きなコスト削減につながります。
工場生産のため品質が安定し耐久性に優れる
工場での生産ラインに乗せて製造されるため、製品ごとの品質が均一で安定している点も大きな強みです。
現場施工では職人の熟練度によって仕上がりに差が出ることがありますが、ユニットトイレならその心配がありません。
厳しい品質管理のもとで作られた部材は気密性や防水性が高く、水漏れやひび割れなどのトラブルリスクを低減できます。
結果としてメンテナンスの頻度が減り、長期間にわたって安心して使い続けられるため、長期的な維持管理コストの抑制にも貢献します。
衛生的な環境整備で従業員満足度を向上させる
清潔で使いやすいトイレは、従業員のモチベーションや健康管理に直結するものです。
古いトイレは汚れが落ちにくく、臭いや暗さがストレスの原因になることがありますが、最新のユニットトイレは清掃性に優れた素材が使われています。
床や壁の継ぎ目が少ないため汚れが溜まりにくく、日々の掃除が簡単になるでしょう。
快適な休憩環境を提供することで、従業員の満足度が上がり、離職防止や採用活動へのプラス効果も期待できます。
職場環境の改善は、企業の生産性向上にも寄与します。
屋外ユニットトイレ改修にかかる費用の目安と注意点
ユニットトイレは製品代だけでなく、設置に伴う付帯工事費も考慮しなければいけません。
費用の目安と注意点について、以下3つを解説します。
- 仕様やグレードにより本体価格は大きく異なる
- 本体以外に基礎工事や給排水工事費が発生する
- トイレ改修にかかる費用の総額イメージを持つ
予期せぬ出費を防ぐためにも、費用の内訳を正しく理解しておきましょう。
仕様やグレードにより本体価格は大きく異なる
ユニットトイレの本体価格は、サイズや設備内容によって幅があります。
多機能な設備を備えた大型タイプでは、数百万円になることも。
たとえば、温水洗浄便座や自動洗浄機能、バリアフリー対応などを追加すると、その分だけ価格は上昇します。
従業員の人数や利用頻度、必要な機能を整理し、過剰なスペックにならないよう慎重に選定することが、予算内で改修を成功させるポイントです。
本体以外に基礎工事や給排水工事費が発生する
見積もりを取る際は、本体価格以外の工事費用が含まれているかを必ず確認しなければなりません。
屋外に設置する場合、安定した地盤を作るための基礎工事や、上下水道を引き込むための配管工事が別途必要です。
設置場所が排水管から遠い場合や、地盤改良が必要なケースでは、工事費が想定よりも高額になる可能性があります。
また、電気工事費や古いトイレの撤去処分費も発生するため、これらをすべて含めた金額で予算を組む必要があります。
トイレ改修にかかる費用の総額イメージを持つ
最終的な総額は、本体価格と工事費用の合計で決まります。
一般的に、屋外ユニットトイレの設置には、本体価格に加えて基礎工事費や重機手配費(クレーン・運搬)などがかかります。
設置場所の条件(道路幅や地盤)によって費用は変動するため、必ず現地調査を経た見積もりが必要です。
設置後の維持費として、水道料金や清掃・メンテナンス費用が発生します。
最新の製品は節水性能や清掃性に優れており、ランニングコストを抑えられる傾向です。
導入時のイニシャルコストだけでなく、ランニングコストも含めたトータルコストで比較検討することが、賢い投資判断につながります。
まとめ:ユニットトイレ改修で生産性と企業価値を向上させる
ユニットトイレ改修は、工期の短縮や品質の安定化など、多くのメリットがある選択肢です。
清潔で機能的なトイレ環境を整備することで、従業員の満足度が高まり、ひいては企業の生産性向上や価値向上にもつながります。
H.O.C株式会社では、コストパフォーマンスに優れた「サイコロトイレ」や、ゆとりのある空間の「パークトイレ」など、多彩なパブリックトイレを展開しています。
狭小地向けの「パネルトイレ」やデザイン性の高い「フレームトイレ」など、設置場所や用途に合わせた最適な提案が可能です。
製品カタログもご用意しておりますので、施設のトイレ改修をお考えの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
この記事の監修者
西岡 良祐
H.O.C株式会社 福岡営業本部 主任
